中国人民銀、米FRBに市場混乱対応の「指南」求める | ロイター
中国人民銀行(中央銀行)が、昨年の株式市場急落時に、1987年の「ブラックマンデー」に対応した米連邦準備理事会(FRB)に助言を求めていたことが判明した。
ロイターは、米連邦情報自由法に基づき、人民銀行とFRBとの間でやり取りされた電子メールを入手した。
7月27日付のメールで人民銀駐NY幹部は、FRBの国際金融部門トップに対し「あの時(ブラック・マンデー)とった主要な措置について至急お知らせしていただけませんでしょうか」と要請した。
メールを受け取ったFRB幹部は、ブラックベリー(スマホ)からすぐに「すみやかに提供できるようにします」と返信した。
その5時間後、1987年10月19日にS&P総合500種指数が20%急落した後、市場を沈静化させリセッションを回避するためにFRBが講じた措置についての259語のサマリーが人民銀側に送られた。それには、FRBが出した声明やリポートなども参考資料として添付された。
ただし、これらは、FRBのウェブサイトでかなり前から公開されているもので、人民銀の対応に役立ったかどうかは不明だ。
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