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シリアの国営メディアによりますと政府軍は25日、過激派組織ISが支配するシリア中部のパルミラで、ISとの戦闘の末、世界遺産に登録されている古代都市、パルミラ遺跡のそばの城塞を奪還しました。
国営テレビは、政府軍が制圧した城塞から列柱道路など、遺跡を写した映像を放送し、作戦の成果を強調しました。ただ、遺跡の周辺などには大量の爆発物が仕掛けられているもようで、政府軍は慎重に部隊を進める方針だということです。
ISは去年5月にパルミラ遺跡や市街地を制圧して、古代ローマ時代に建てられた神殿や墓などを次々に破壊し、世界有数の貴重な文化遺産が危機的な状況に直面しているとして国際社会の懸念が高まっていました。
シリアでは先月末以降、政府軍と反政府勢力の間でおおむね停戦状態が続いていますが、ISなどの過激派組織は停戦の対象外となっています。
このため政府軍は今月に入り、ロシア軍の空爆の支援を受けてパルミラ周辺で大規模な作戦に乗り出し、パルミラ全域の奪還に向けて攻勢を強めています。

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