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中銀には「時間がなくなってきている」=著名投資家グロス氏 | ロイター

資産運用会社ジャナス・キャピタル・グループの著名債券投資家ビル・グロス氏は、世界経済の再浮上を目指す各国中銀には「時間がなくなってきている」と述べ、量的金融緩和や低金利、さらにはマイナス金利も含む積極的な政策の効果は失われつつあると指摘した。


債券ファンド「ジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンド」を運用するグロス氏は4月の投資見通しで、このような金融政策の存在を前提とする市場や資本主義的ビジネスモデルは、世界経済が成長しない限り「傾き始めるだろう」とした。


国内総生産(GDP)の名目成長率は、大規模な金融刺激策を踏まえると2017年までに米国で4─5%、ユーロ圏で2─3%になるだろうとした。日本は1─2%、中国は5─6%と見込んだ。


アトランタ地区連銀が28日に発表した経済予測モデル「GDPナウ」によると、第1・四半期の米成長率は0.6%で、それまでの1.4%から下方修正された。


グロス氏は「キャピタルゲインや、それが将来大きく伸びるとする期待は、非常にまれで繁殖が難しいジャイアントパンダのような存在になる」とした上で「先進国・新興国経済は失速しており、名目GDPの成長率を押し上げなければ大変なことになる。神に祈ろう」と述べた。


利回りがマイナスになるような証券には投資しないほうが良いと警告した。


「マイナス金利による損失が、キャピタルゲインではなくキャピタルロスにつながる中で、市場や実体経済にはこれまでと異なる結論が待っている」と指摘。「マネーが収益を上げなければ投資家は資金をつくれない。中銀が短期金利を正常水準に戻せるところまで名目GDPを伸ばせれば、理論的には市場は下向きではなく上向きに転じるだろう」とした。

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