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京都市上京区京都御所は、毎年春と秋の2回、一般公開されています。春の公開が6日に初日を迎え、開門前からおよそ850人の観光客が列を作りました。午前9時に開門すると、訪れた人たちは次々と中に進み、伝統的な建築物を見て回りました。
このうち、大正天皇以降の天皇の玄関として使われている「新御車寄(しんみくるまよせ)」では、幕末の画家、吉田公均が杉の板にぼたんやゆりを描いた「杉戸絵」が展示されています。将軍や大名との対面に使われた「小御所」では、宮中で貴族が雅楽を演奏する様子が人形を使って紹介されています。また、即位の儀式に使われた紫宸殿(ししんでん)の前ではヤマザクラが見頃を迎えていて、多くの人がカメラに収めていました。
兵庫県から訪れた18歳の男性は「歴史に出てくる建物を間近に見ることができて感動しました」と話していました。
京都御所の春の一般公開は今月10日まで、午前9時から午後3時半まで行われています。


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