渡辺一夫「フランス・ルネサンスの特徴」(『著作集』3)冒頭に、かなり行き届いた「人文主義」の記述がなされている。久しぶりに開いて読み、それを思い出した。
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年4月27日
「彼らは、教皇たちがもっと政治的でないように、高位の聖職者たちがもっと無関心でないように、正規僧職者たちがもっと規則正しく、もっと貪欲でなく、もっと三百代言的でないように、教区の聖職者がもっと無教養でなく、もっと献身的であるように、神学が福音及び人間について+、
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年4月27日
+もっと無智でないように、宗教がもっと聖職者万能主義でなく、もっと型にはまったものでなく、もっとキリストの教に近いものであるようにと望むのである」。
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年4月27日
「常に、対象のくずれた姿勢を指示して、その本来の姿勢に還れと要求するのである。これは、宗教問題と直接関係のある聖書の原典研究においてであれ、法律学においてであれ、その他の学芸においてであれ、等しく看取できた特徴だったように思う。ルネサンス期の学芸が「復興」したのも、+
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年4月27日
+ルネサンスを「文芸復興」と解するのも、こうした消息に対する理解があってのことであらねばならない。…人文主義は、学理でも思想でもないに違いない。人文主義は、傾き易い学理、歪み易い思想、ひいてはこうした学理や思想を持つ人間のくずれた姿勢の矯正を志す精神或は智慧にすぎない」
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年4月27日