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イギリスでEUからの離脱の賛否を問う国民投票まで2週間となるなか、世論調査では残留と離脱の支持がきっ抗していて、残留派、離脱派双方の運動は激しさを増しています。
こうしたなか、キャメロン首相は9日、北部のニュートン・エイクリフにある日立製作所鉄道車両の工場を視察しました。
日本円で120億円余りを投じて建設されたこの工場では、去年11月にイギリスの高速鉄道向けの車両の生産を始め、今後、従業員数を現在の2倍近い730人にする計画です。
視察のあとNHKなどのインタビューに応じたキャメロン首相は「日本企業からの投資はイギリス経済に対して極めて重要な貢献をしてきた」と述べたうえで、日本など海外からの投資はイギリスがEUの一部であることが理由だと指摘しました。そして、キャメロン首相は「EUに残留すれば、海外からより多くの投資を呼び込めるが、離脱は投資の減少を招くリスクがある」と警告し、残留を訴えました。
イギリスには1000社を超える日系企業が拠点を置いていますが、イギリスがEUから離脱すれば、貿易などの面で打撃を受けるおそれがあり、日本企業の間で懸念が強まっています。

イギリスのEUからの離脱の賛否を問う国民投票まで2週間となった9日、ブレア元首相とメージャー元首相が北アイルランドでそろって講演しました。
この中でブレア元首相は、EUから離脱すればEUの後押しを受けた北アイルランドの和平にも悪影響が及ぶと指摘し、離脱派に対して「EUから離脱すれば何が起きるか、イギリスの将来に関わる根本的な問題に答えるべきだ」と迫りました。
また、メージャー元首相は独立を求める声が根強くある北部のスコットランドについて触れ、スコットランドではEUへの残留を支持する人が多いことから、離脱となれば独立問題が再燃し、イギリスの分断につながりかねないという考えを示しました。
出身政党の異なる2人の元首相がそろって講演を行うのは異例のことで、EU離脱と残留、双方の支持がきっ抗するなか、残留派の間では離脱は国の将来を危うくするという危機感が強まっています。