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ロシアのプーチン大統領側近のナルイシキン下院議長は16日から来日しており、17日、東京都内で記者会見を行いました。
この中でナルイシキン議長は、16日に会談を行った安倍総理大臣に対して、終戦直後にソビエト軍が広島と長崎の被爆地の状況を撮影した映像を手渡したことを明らかにしました。
会見でナルイシキン議長は「原爆投下によって数十万人が犠牲になったことは誠に遺憾だ」と述べたうえで、先月、アメリカのオバマ大統領が広島を訪問したことについて、「被爆者に謝罪しなかったことに驚いている。アメリカの軍人と政治家は犯罪の責任がある」と述べ、被爆者に謝罪しなかったことを非難しました。また、ナルイシキン議長は17日に会談を行った公明党の山口代表に対して、日本とアメリカが進めるミサイル防衛システムの配備について、ロシアが憂慮していることを伝えたということで、「ミサイル防衛システムは地域の安定や均衡を壊すことになる。日本側はロシアの懸念と憂慮を理解してほしい」と訴えました。

「ロシア文化フェスティバル」はロシア政府などが毎年、日本で開いていて、ことしは各地でバレエやコンサートなどの催しが行われます。
17日夜は東京都内のホールでオープニングイベントが行われ、ロシアのシベリア出身で世界的なバイオリニストのレーピンさんによる演奏と、レーピンさんの妻で世界的なバレリーナのザハロワさんによるバレエが披露され、およそ1600人の観客が見入っていました。
また、開会式にはロシアのプーチン大統領側近のナルイシキン下院議長が出席し、「日本とロシアが文化交流を通じて、信頼関係を強化し相互理解が進むことを期待しています」とあいさつしました。
一方、ナルイシキン議長は、これに先立つ記者会見で「あらゆる分野で協力を進めることが、課題の解決のために必要だ」と述べ、政治や経済、それに文化交流なども含めて両国の信頼関係を深めることで、日本が求めているプーチン大統領の訪日がことし末までに実現するという見通しを示しました。