ローマに初の女性市長 既成政党批判、EU懐疑派 https://t.co/rzk34bYXiw
— 47NEWS (@47news) 2016年6月20日
19日実施のイタリア地方選決選投票は即日開票が行われ、中間集計(開票率約94%)の結果、首都ローマの市長選では草の根組織「五つ星運動」の女性候補ビルジニア・ラッジ氏(37)が、レンツィ首相率いる政権与党、民主党(中道左派)の候補を大きく引き離し、当選が確実となった。ローマ初の女性市長が誕生する。
「五つ星運動」は既存政党を批判し、国民の政治不信を追い風に13年の総選挙で躍進。EUの緊縮策に否定的で、EU懐疑派の立場を示す。「五つ星運動」の勢いは、EU離脱の是非を問う23日の英国民投票と合わせ、欧州のEU懐疑論に弾みをつける可能性もある。
イタリアでは19日、120余りの自治体のトップや議員を選ぶ統一地方選挙の決選投票が行われました。
このうち、最も注目されていた首都ローマの市長選挙は汚職の撲滅などを掲げ、通貨ユーロに懐疑的な姿勢を示す新興政党「五つ星運動」の候補者、ラッジ氏と、レンツィ首相率いる与党「民主党」の候補者、ジャケッティ氏の2人の争いとなりました。2週間前に行われた1回目の投票では、当選に必要な過半数の票を獲得した候補者がいなかったため、決選投票となりました。
イタリア内務省によりますと、開票の結果、得票率はラッジ氏が67%余り、ジャケッティ氏が32%余りで、ラッジ氏がジャケッティ氏の2倍以上の票を獲得し、ローマでは初めての女性市長が誕生することになりました。
このほか、イタリア第4の都市トリノでも、「五つ星運動」の候補者が与党の候補者を破って当選を決めていて、EU=ヨーロッパ連合に批判的とされる野党の躍進は、EUを支持するレンツィ首相の政権運営に大きな打撃になると指摘されています。