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判決を受けたのは、中国軍の制服組のトップだった、郭伯雄 前中央軍事委員会副主席です。国営の新華社通信によりますと、中国の軍事裁判所は、２５日、郭前副主席が、在任中、職権を使って部下を昇進させる見返りに巨額の賄賂を受け取ったとして、無期懲役の判決を言い渡しました。判決は、賄賂の金額は「特に巨額」とだけしていて、明らかにしていませんが、香港の新聞などは、検察筋の話として総額８０００万人民元（日本円で１３億円近い）と報じています。

郭前副主席は江沢民元国家主席に重用され、１９９９年に軍で最も高い階級の上将に昇格し、２００２年には中国共産党の政治局委員に選ばれて当時の胡錦涛指導部の一員となり、１０年間、制服組のトップとして強い影響力を持ちました。

中国で、１９４９年の建国以来、汚職で有罪の判決を受けた軍の高官としては、郭前副主席が最高位で、汚職に対する国民の不満を和らげるとともに、習近平国家主席の軍内部での求心力をさらに高めるねらいがありそうです。