群馬県警も勇み足か…高畑裕太“大逆転”不起訴の舞台裏 | 日刊ゲンダイDIGITAL
裕太側の弁護人は不起訴処分について、〈被害者とされた女性との示談成立が考慮された〉などと、書面でこう説明している。
〈一般論として、当初は同意で性行為が始まっても、(中略)途中で女性が拒否した場合に、その態様によっては強姦罪になる場合もある〉が、男性に女性の拒否の意思が伝わっていなければ、故意がないので犯罪にはならない。
〈(裕太は)合意があるものと思っていた可能性が高く〉、少なくとも計画的ではなかった。〈違法性の顕著な悪質な事件ではなく〉、〈無罪主張をしたと思われる事件〉ということもあって、不起訴になった――ざっとこんな感じだ。
示談交渉したのは「無罪請負人」の異名も持つカリスマ、弘中惇一郎弁護士が率いる事務所。
「女性側の訴えをうのみにした群馬県警が勇み足で、被害者の告訴がなくても起訴できる強姦致傷で逮捕してしまった感は否めません。致傷といっても、女性が負ったのは右手親指の打撲と軽傷。検察は『強姦致傷で起訴は難しいから強姦で』と判断したようです。強姦は親告罪ですから、示談が成立し、女性が告訴を取り下げれば不起訴になる。強姦の起訴率は50%以下です。高畑のようなケースは珍しくありません」(捜査事情通)
「ケース・バイ・ケースですが、強姦裁判は厳罰化の傾向があり、それに伴って示談金も高額化。相場は100万円以上で、加害者の社会的地位が高い場合は300万円を超えることもある。高畑側は相場の10倍、4ケタ万円を用意したともいわれます。5000万円なんて噂話も流れていますね」(司法関係者)
「推定無罪」を無視した高畑裕太氏事件を巡る報道・放送|郷原信郎
強姦の被害申告をしてきたのが、被害者本人ではなく、被害者の「知人」であるというのは、あまり一般的ではない。通常であれば、他人には明らかにしたくない事実であって、それが、事件後短時間の間に知人に話し、その知人がすぐに被害を届け出ている。また、態様にしても、ビジネスホテルの客室という周囲に音が聞こえやすい場所なので、被害者が抵抗したり、大声を出したりすれば、すぐに周囲に発覚するはずだ。なぜそのような場所で「強姦」をしようとしたのか、疑問がある。