シリア北部 トルコ軍に米部隊加わりISへ攻勢強める | NHKニュース
シリアでは、今月12日にアサド政権と反政府勢力の間で停戦が発効しましたが、テロ組織として停戦の対象から除外されているISなどに対しては、アメリカ主導の有志連合の空爆やトルコ軍による軍事作戦が続けられています。
こうした中、アメリカやトルコのメディアは16日、トルコ軍とシリアの反政府勢力がISとの攻防が続く要衝の町ライに向けて部隊を進め、およそ40人からなるアメリカ軍の特殊部隊も加わってISへの攻撃を行ったと伝えました。
トルコは、アメリカ軍の協力も得てトルコ国境に面したシリア北部からISなどを追い出したうえで緩衝地帯とし、実質的な管理下に置く動きを強めており、さらに南に部隊を進めて攻勢を強めるものと見られます。
ただ、両国の合同作戦をめぐっては、ISへの地上戦を続けてきたシリアのクルド人勢力についてアメリカが重点的に支援してきたのに対し、トルコはISと同じ「テロ組織」と位置づけて攻撃するなど大きな隔たりがあり、今後の協力がスムーズに進むかどうかについては懐疑的な見方も出ています。