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過激派組織ISからモスル奪還を目指すイラク軍は、イスラムシーア派民兵組織やクルド人部隊とも協力して、先月から大規模な軍事作戦を続けています。


こうした中、イラクの議会に26日、シーア派民兵組織を正規軍の一部と認める法案が採決にかけられ、過半数を占めるシーア派議員が賛成して、法案は可決されました。イラク政府はこれまでシーア派民兵組織を警備組織としてモスルの奪還作戦への参加も認めてきましたが、新たに正規軍の一部と認めることで、作戦への参加を正当化する狙いがあるものと見られます。


一方で、少数派のスンニ派は、これまでシーア派の一部がスンニ派の地域で住民の殺害や略奪を繰り返してきたとして、民兵組織を正規軍として認めることに強く反発していて、今後モスル奪還作戦で部隊の足並みの乱れにつながることも懸念されます。