https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

岡豊城 - Wikipedia

鳴無神社 - Wikipedia


振り返れば、殿下(秀吉)の時代から、茶々は見ておけばよかったこと、気付くべきであったことを、排除しすぎていたのだと思います。三成のことを嫌ったのも、三成が豊臣に誠心誠意尽くしていたのを知らなかっただけ。知らなかったせいで人を傷つけてしまうということは、茶々だけではなく、私自身にも当てはまるなと思いました。
茶々は世間知らずです。これ以上、何も失いたくない気持ちが強く、世の中の動きに目を向けず、息子が一番という、狭い範囲しか見ていない人です。自分が秀頼の分までやらねばという気持ちも強く、殿下の陣羽織を着て牢人(ろうにん)衆の前に出たりします(第45回「完封」)。あのシーンは、やっている時は楽しかったのですが、その後の冷たい反応を体感して「こうなっちゃいけない」と思いましたね(笑)。

茶々にとっての信繁は、自分勝手な話し相手としてのぬいぐるみや、持っているだけで安心できる肌触りのいい毛布のような存在でした。信繁には甘えていればよく、信繁が大坂城に戻ってきた時も、彼がなんとかしてくれるだろうと考えていたと思います。「信頼できるのは真田だけ」と言っているように、長く付き合ってきたからこそ大丈夫。自分に足りない戦の舵取りをしてくれる、と。


けれども、幸村と名を改めて帰ってきた彼の姿は、想像と違っていました。「ヒゲ、格好いいですね」と堺さんにも言ってしまいましたが(笑)、外見を含め、何かを振り払ってきた感じが出ていて、一瞬驚きました。茶々に対する目線も変わっていたように思えます。茶々に翻弄されていた立場から、守る立場へ。茶々も一方的に“話しかける”のではなく、自分から幸村に“話をする”ようになりましたし、彼を頼りにし、守られたいという気持ちに変化していたのではないでしょうか。

あの秀頼と幸村だったら勝てる! 歴史が変わるんじゃないかって、私も期待してしまいます(笑)。
とはいえ、豊臣を見ていると、ダメになる時の法則というのがあるのかな、と思いました。よかれと思ってやったことで、一番踏んではいけない地雷を踏んでしまう。そんな感じがします。

大蔵卿局は、ずっと茶々を守り苦難の人生をともにしてくれた母のような存在です。怖いけれど私と秀頼への愛が半端ない。峯村リエさんの大蔵卿が私は、大好きなんです。でも皆さんに「お前たちが諸悪の根源だろう?」と言われそうな気がするので、一緒に大阪に行って詫びてこようかと思っています(笑)。


「茶々様と秀頼公をお守りするのが私の役目」。大蔵卿局は、本当にただそれだけが大事で、内側にあるその思いがなければ、ただのきつい人です。二人を守る思いが強いからこそ、嫌なことが言えて、軽くはならないのだと思います。