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会談は、サンクトペテルブルクで、およそ30分間行われました。


冒頭、プーチン大統領が「ロシアと日本とのコンタクトが絶えず行われているのはよいことだ」と述べたのに対し、岸田大臣は「大統領の訪日で平和条約の締結問題を含む政治や経済など、幅広い分野で成果を得るべく、今回、ロシアを訪問した」と述べ、安倍総理大臣の親書を手渡しました。


そして、岸田大臣は、今月15日と16日に安倍総理大臣の地元・山口県などで行われる日ロ首脳会談の準備状況を説明し、北方領土問題を含む平和条約交渉に関する日本側の考えを伝えました。これに対し、プーチン大統領は「日本と幅広い分野で協力していきたい。訪日を成功させるよう、準備をしていきたい」と述べ、首脳会談の成功に向けて双方が努力することを確認しました。


会談の後、岸田大臣は記者団に対し、プーチン大統領から安倍総理大臣に宛てた親書を受け取ったことを明らかにしたうえで、「大統領の日本訪問を最大限意義あるものにするための安倍総理大臣の決意、領土問題や平和条約締結問題についても、日本の考え方をしっかり伝えた」と述べました。


岸田大臣は、3日、モスクワでラブロフ外相と会談し、首脳会談に向けた閣僚レベルでの最後の調整を行い、ロシア側が重視する経済協力だけでなく、北方領土問題を含む平和条約交渉も着実に進展するよう働きかけたいとしています。