https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


中国の習近平国家主席は、2日、アメリカ外交の重鎮で、先月、トランプ次期大統領と面会したキッシンジャー国務長官と北京の人民大会堂で会談しました。


この中で、習主席は「アメリカは政権移行期に入ったが、われわれは米中関係が新たな始まりにおいても引き続き安定して発展し、新たな章を書けるようともに努力したい」と述べました。そして、「米中は、互いの戦略的な意図を正確に理解しなければならない」と強調し、トランプ次期大統領の今後の対中政策に強い関心を示しました。


中国側によりますと、これに対しキッシンジャー氏は「アメリカの新政権も、米中関係が引き続き安定し、さらに発展することを期待すると信じている」と応じたということです。


トランプ次期大統領は、選挙中、中国について「為替操作国だ」などと繰り返し批判し、中国製品に高い関税をかける姿勢を示したほか、南シナ海をめぐる問題などでも中国により強い姿勢で臨むことをうかがわせました。


このため、中国としては、かつて米中国交樹立への道筋をつけるなど関係が深いキッシンジャー氏を通じてトランプ次期大統領の政策を探り、関係構築のきっかけをつかむ狙いがあったと見られます。


それによりますと、電話会談ではアメリカと台湾の間に緊密な経済や安全保障の関係が存在することなどについて話し合われたということですが、アメリカと台湾の間には外交関係が無く、アメリカの次期大統領と台湾の総統が電話で会談するのは異例のことです。


フィリピン政府の高官によりますと、ドゥテルテ大統領は2日夜、アメリカのトランプ次期大統領とおよそ7分間、電話で会談しました。


この中でドゥテルテ大統領はトランプ氏から、来年、ホワイトハウスを訪問してほしいと求められたということです。


これに対し、ドゥテルテ大統領も、来年、フィリピンで開かれるASEAN東南アジア諸国連合の一連の首脳会議にトランプ氏が出席することに期待を示すなど、電話会談は終始和やかな雰囲気で行われたということです。


ドゥテルテ大統領はフィリピンの強硬な麻薬対策をめぐり、人権の尊重を求めるアメリカのオバマ大統領を侮辱する発言を繰り返すなど、両国の関係はぎくしゃくした状況が続いています。


一方で、ドゥテルテ大統領はトランプ氏に対し、「ささいなことでも悪態をつくという点で全く同じだ」などと親近感を示し、関係の構築に意欲を見せていて、今回の電話会談も弾みとなって今後、両国の関係が改善に向かうか注目されます。

一方、アメリカのトランプ次期大統領も2日、フィリピンのドゥテルテ大統領との電話会談について発表しました。


それによりますと、トランプ氏はドゥテルテ大統領から大統領選挙の勝利について祝意を伝えられたとしています。そのうえで、長年にわたる両国の友好と協力について言及し、両政府の共通の利益と懸念について引き続き緊密に対応していくことで一致したとしています。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20161129#1480416036
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20161120#1479638504


トランプ次期大統領は、2日、経済成長や雇用の創出に向けて、どのような政策が有効か助言を受けるため、大企業の経営者など16人を集めた協議会、「戦略・政策フォーラム」を設けることを発表しました。


第1回の会合は、来年2月にホワイトハウスで開かれ、議長には、大手投資会社、ブラックストーンの最高経営責任者、シュワルツマン氏を起用しました。このほか、大手金融機関のJPモルガン・チェースや大手自動車メーカーのGM=ゼネラル・モーターズ、それに小売り大手のウォルマート・ストアーズなど、それぞれの業界の経営トップも参加します。


トランプ氏は2日、声明で、「この協議会は、経済成長に何が必要かわかっているビジネスリーダーを集めたものだ。新政権は、官僚主義を断ち切って民間の知見を活用していく」と述べ、経済界のサポートを得ることで、みずからの政策を実現させる考えを強調しました。