支那人は昔時から民族として発達したもので、政府といふものにはまるで重きを置かない人種だよ。これがすなはち堯舜の政治サ。この呼吸をよく飲み込んで支那に対せねば、とんでもない失敗をするよ。支那の政府などドーでもよいではないか。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月21日
全体、支那を日本と同じやうに見るのが大違ひだ。日本は立派な国家だけれども、支那は国家ではない。あれはたゞ人民の社会だ。政府などはどうなつても構はない、自分さへ利益を得れば、それで支那人は満足するのだ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月21日
維新の頃には、妻子までもおれには不平だつたヨ。広い天下におれに賛成するものは一人もなかつたけれども、おれは常に世の中には道といふものがあると思つて、楽しんで居た。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月21日
歌詞などはまづくつても誠さへあれば鬼神は感動するよ。今はこの誠といふものが欠けて居る。政治とか経済とかいつて騒いで居る連中も、真に国家を憂ふるの誠から出たものは少い。多くは私の利益や名誉を求めるためだ。世間は勝の老いぼれめがといつて嘲るか知らないが実際おれは国家の前途を憂へるよ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月21日
岩瀬、川路の諸氏が米国と条約を結ぶ時などは、たゞ知つた事を知つたとして、知らぬ事を知らぬとし、誠心正意でもつて、国家のために譲られないことは一歩も譲らず、折れ合ふべきことは、成るべく円滑に折れ合ふたものだから、米国公使もその誠意に感じて、相欺くに忍びないやうになつたのサ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月21日
人間は、難局に当つてびくとも動かぬ度胸が無くては、とても大事を負担することは出来ない。今の奴らは、やゝもすれば、智慧をもつて、一時逃れに難関を切り抜けうとするけれども、智慧には尽きる時があるから、それは到底無益だ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月21日
武士的気風は日を遂うて崩れて来る。しかしおれは今更のやうには驚かない。封建制度の武士は、田を耕すことも要らねば、物を売買することも要らず、厭でも応でも書物でも読んで、忠義とか廉恥とか騒がなければ仕方がなかつたのだ。武士の常禄がなくなれば、武士気質も段々衰へるのは当り前のことさ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月22日
『お前達は、朝鮮征伐をやらかさうといふさうだが、それは男らしくて面白い、おやんなさい。だが、その跡はどうするのだ』と聞いてやると、みンな弱つてしまつた。『先づ支那から台湾の方へ行つて見ろ』と命じてやつた。それでみンなが行つて、初めて外国を見て、驚いてしまつて、朝鮮征伐は止んだよ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月22日
鉱毒問題は、直ちに停止の外ない。今になつてその処置法を講究するは姑息だ。先づ正論によつて撃ち破り、前政府の非を改め、而して後にこそ、その処分法を議すべきである。然らざれば、如何に善き処分法を立つるとも、人心快然たることなし。何時までも鬱積して破裂せざれば、民心遂に離散すべし。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月22日
既に今日の如くならば、たとひ鉱毒の為ならずとも、少しその水が這入つても、その毒の為に不作となるやうに感ずるならん。さうして如何にして民心を安んぜんや。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月22日
山を掘ることは旧幕時代からやつて居た事だが、旧幕時代は手の先でチヨイチヨイやつて居たんだ。海へ小便したつて海の水は小便にはなるまい。手の先で掘つて居れば毒は流れやしまい。今日は文明ださうだ。文明の大仕掛で山を掘りながら、その他の仕掛はこれに伴はぬ。わかつたかね…元が間違つてるんだ
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月22日
旧幕は野蛮だと言ふなら、それで宜しい。伊藤さんや、陸奥さんは、文明の骨頂だといふぢやないか。文明といふのは、よく理を考へて、民の害とならぬ事をするのではないか。それだから、文明流になさいと言ふのだ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月22日
窮民に飯を喰はせなければ、みんな何処かへ逃げて行つてしまふよ。逃げられては困るヂヤないか、どこまでも住み慣れたる土地に居た者を、その土地より逃がさずにチヤンと住まはしておくのが仁政と言ふものだよ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月22日