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新たに見つかったのは、松江歴史館が所蔵する江戸時代に描かれた全国の城の絵図を集めた「極秘諸国城図」の中の「江戸始図」です。松江歴史館が、複数の専門家に依頼して調査したところ、絵図の大名屋敷に記された名前などから徳川家康が築城した江戸時代初期の江戸城を描いたものとわかったということです。
江戸城はその後も改修が繰り返され、当時の詳細な構造はわかっていませんが、「江戸始図」では、城の石垣ややぐらなどが細部まで描かれているということです。


調査に当たった奈良大学千田嘉博教授などによりますと、江戸城を描いた絵図として最も古いとされる慶長13年ごろの絵図と同じ頃に描かれたとみられ、「江戸始図」からは、姫路城のように大天守と小天守がつながった「連立式天守」という堅い守りの構造だったことが確認できるということです。
また本丸の南側は、戦いを意識して熊本城のように出入り口を複雑な形にした「外枡形」という構造になっていたことが、新たにわかったとしています。


千田教授は、「謎に包まれた家康の江戸城を明らかにする画期的な発見で、姫路城や熊本城などのすぐれたところを合わせた最強の城と言え、豊臣氏との決戦に備えた家康の意志が伝わってくる」と話しています。
この絵図は、今月17日から来月15日まで松江歴史館で公開されます。