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先週、NATO北大西洋条約機構の首脳会議とG7首脳会議に出席したメルケル首相は、ドイツ南部のミュンヘンで、「ヨーロッパが他国に完全に頼れる時代はある程度終わったと、私は、この数日で感じた」と述べ、名指しはしなかったものの、アメリカのトランプ大統領への不満を示しました。
そのうえで、メルケル首相は、アメリカとの友好関係の重要性を指摘しつつも、「ヨーロッパは、自分たちの運命を自分たちで切り開いていくしかない」と述べ、ヨーロッパが地球温暖化対策などを主導していく必要性を訴えました。


トランプ大統領はイタリアで開かれたG7首脳会議で、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」にとどまるかどうか明確に示さなかったほか、自由貿易をめぐっても各国首脳との温度差が目立ちました。


また、NATO首脳会議では、多くの加盟国が十分な防衛費を支出していないとの批判を繰り返すなどアメリカの歴代政権とは一線を画す姿勢を示しており、今後のヨーロッパ側の対応が注目されています。

#メルケル-ラガルド体制