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日銀が29日に発表した昨年度の決算によりますと、企業の最終的な利益にあたる「当期剰余金」は5066億円の黒字と、前の年度よりも956億円多く、2年ぶりの増益となりました。これは、保有している外貨建ての資産の為替関係の損失が、急激に円高が進んだ前の年度に比べて大幅に減ったことが主な要因です。


日銀の去年9月の中間決算では、円高による為替関係の損失で「当期剰余金」が4年ぶりの赤字となっていましたが、秋以降のいわゆるトランプ相場で円安方向に振れ、前の年度末と比べてやや円高の水準まで戻したため、年間としては黒字を確保しました。


これによって、「当期剰余金」の中から一定の割合を除いて国に支払うことを義務づけられている納付金も、前の年度より908億円多い4813億円となります。


一方で、マイナス金利政策の影響で、日銀が保有する国債の利回りの平均は0.301%と、これまでで最も低くなりました。