https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


びわ湖の南部にある滋賀県草津市の烏丸半島の周辺は、全国有数のハスの群生地として知られていますが、去年からハスが育たなくなって群生地が消滅し、草津市が原因を調査していました。


滋賀県立大学の小林圭介名誉教授は、このほど、調査の報告書をまとめました。それによりますと、20年前に調査した際は、湖の底がハスの生育に欠かせない粒の細かい粘土で覆われていましたが、現在はほとんど確認できず、砂地になっていることがわかったということです。


また、ハスの生育を妨げる水中のメタンガスが20年前に比べて、多いところで8倍に増えていたということです。


周辺ではハスに代わって、砂地に生えるヨシが広がり始めていて、報告書では「人の力でハスの生育環境を復元し、群生地を取り戻すのは難しい」と結論づけています。


小林名誉教授は「人が手を加えると、水質の悪化や生態系のかく乱を起こしかねない。自然の力に任せながら、試験的な取り組みを少しずつ進めるべきだ」と話しています。

滋賀県草津市のびわ湖では毎年6月下旬から、湖面を埋め尽くすようにハスが育ち、全国各地から観光客が訪れる名所となっていました。


ハスの群生は35年ほど前から見られるようになり、年々数が増えて、おととしは30年前の2倍の13アールまで広がりました。ところが、去年は7月になってもハスがほとんど見られず、滋賀県草津市は専門家の意見を聞いたり、同じくハスが育たなくなった岐阜県海津市国営公園と連携したりして原因の調査を進めました。


当初は、カメやザリガニによる食害や病気なども考えられましたが、はっきりした原因はわからず、滋賀県草津市は去年10月、枯れたハスが湖の底に堆積し、土壌を酸欠状態にしたことが原因ではないかとする調査結果をまとめました。


一方で、草津市はハスを再生する方法を探るため、専門家にさらに詳しい調査を依頼していました。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170529#1496055096
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20161015#1476527662
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160903#1472899039