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浅田彰 - 哲学者=山崎行太郎ブログ『毒蛇山荘日記』

新潮8月号に「ポスト・トウルース時代の現代思想」が、文学界8月号には「真の勉強とは?」が掲載されている。最近の文芸や文芸誌の沈滞と堕落を象徴する「エセ知識人たち(大学文化人?)」の対談や鼎談である。


実は、私が、『ネット右翼亡国論 ー桜井誠廣松渉佐藤優の接点 』(春吉書房)で批判したかったのは、この二つに体現されているような現代思想現代文学のポスト・モダン的な「思想=文学の教養主義化」、「思想=文学の雑学化」である。その中心は、言うまでもなく浅田彰である。


この二つの記事に登場しているのは浅田彰東浩紀、千葉雅也、国分功一郎らであるが、あくまでも中心は、浅田彰である。浅田彰の思想的貧困と不毛を、東浩紀等も共有している。


いわゆる「浅田革命」以後の現代文学=現代思想の現状と貧困が、ここにあると言って良い。

浅田彰 - Wikipedia

1983年、京都大学人文科学研究所の助手時代にフランス現代思想を解説した『構造と力』を出版。15万部を超すベストセラーとなった。
84年から87年まで、雑誌『GS』を出し、90年代は柄谷行人とともに思想誌『批評空間』を編集し、『InterCommunication』を創刊した。浅田が紹介・評価したことがきっかけとなって広まったものも多い。

経済学部・大学院経済学研究科の出身で、元々は経済学者を名乗り、専攻は経済学としていた。ほかに経済思想史に関する論文を執筆したこともある。しかし経済学関係の業績はもとより80年代後半以降からは経済学関係の著作は皆無で、現在は経済学者は「廃業」したと述べているが、2008年まで20年に渡り、京都大学経済研究所に助教授(准教授)のまま勤務していた。結局、体系的業績や著作は一つも残しておらず、この事を吉本隆明が厳しく批判している。吉本は、浅田が「学生の学力がここ10年くらいで劇的に落ちている。文部省は権威主義的な詰め込み教育を維持したほうがよかった」と言っている事について、「最近の学生の学力のレベルが低いというより、むしろ、浅田彰のレベルが低い、というべきじゃないでしょうか。浅田彰は、専門だという理論経済学の分野でも、学者としてちっとも優秀じゃないですよ。」「つまらない専門外のことはいう浅田彰」と評している。

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