JPモルガンのトレーダーが暗号通貨を取引しているとしたら「即刻解雇する。その理由は二つで、第一に就業規則違反、第二に間抜けで、いずれも危険だからだ」と同社CEOは断言 https://t.co/6Q0b0LUZKb
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) 2017年9月13日
米大手銀JPモルガン・チェース(JPM.N)のジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は12日、仮想通貨ビットコインは「詐欺であり、崩壊する」と語った。同氏の発言を受け、ビットコインBTC=BTSPは一時4%急落した。
ダイモン氏は当地で開かれた投資家会議の席で「ビットコインは続いていかない。どこからともなく通貨を生み出せたり、それを購入する人が本当に賢いと思われているようなところでビジネスなど出来ない」と語った。
さらにJPモルガンのトレーダーが暗号通貨を取引しているとしたら「即刻解雇する。その理由は二つで、第一に就業規則違反、第二に間抜けで、いずれも危険だからだ」とした。
ビットコインは昨年12月以降、4倍強値上がりし、足元4100ドル台で推移している。
一方、米シカゴ・オプション取引所(CBOE)を傘下に持つCBOEホールディングス(CBOE.O)のエドワード・ティリーCEOは同会議で、「好もうと好むまいと、人々はビットコインへの投資を求めている」と指摘。CBOEは米規制当局に対し、ビットコイン先物とビットコイン上場投資信託(ETF)の取引に向けた認可申請を行っている。
ティリー氏は、良い取引は常に意見の相違から始まると説明。ダイモン氏がショート、ビットコイン発行者などがロングのポジションを取れば、「素晴らしい」取引が成立するだろうとした。
JPモルガンなど大手金融機関の多くは、ビットコインを支えるブロックチェーン(分散型台帳)技術に積極的に投資してきた。
ダイモン氏は、ブロックチェーン技術はさまざまな事業分野への適合が進んでいるため、今後数年で本格的に実用化されるとの見通しを示した。
ただ、ビットコインについては、投資家が大損することになると予想。「誰も現実が見えていないことにショックを受けている」とした。