イラク軍 クルド側実効支配の油田地帯を制圧 市街地も掌握 #nhk_news https://t.co/3DMwcBJLbl
— NHKニュース (@nhk_news) 2017年10月16日
イラク軍は16日、クルド自治政府が実効支配を続けてきたキルクークに進軍し、ほとんど抵抗を受けることなく油田や軍事基地などを次々と制圧し、夜になって市街地も掌握したと発表しました。
現地からの映像は、行政機関の建物に掲げられていたクルド自治政府の旗を降ろす兵士の姿や、イラク政府を支持する住民らが通りに出て、喜んでいる様子を伝えています。
一方、地元メディアは、クルド人の住民数千人が、イラク軍の進軍を前にクルド人自治区のほかの地域へ避難していると伝えています。
クルド側の部隊の司令官は、地元メディアに対して本格的な交戦を避けるために撤退したことを明らかにしましたが、一部で衝突があり、双方に複数の死傷者が出ているということです。
クルド側の部隊は撤退にあたって声明を出し「クルド人に対する宣戦布告に重い代償を払わせる」としてイラク政府に対する反発を強めています。
クルド自治政府は、悲願の独立を目指して住民投票を行いましたが、強く反対するイラク政府からさまざまな制裁を科されたうえ、実効支配を行ってきた地域まで失うことになりました。