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アメリカのティラーソン国務長官は、23日、アフガニスタンを訪問したのに続き、25日、パキスタンの首都イスラマバードを訪問し、アバシ首相らと会談しました。


アフガニスタンでの軍事作戦を続けるアメリカは、現地の治安が改善しないのは、隣国での影響力を確保したいパキスタンが、国境を越えて行き来する反政府武装勢力 タリバンなどの過激派をひそかに支援しているためと見ています。


このため、会談で、ティラーソン長官は「パキスタンはこの地域に平和をもたらすという共通の目標にとって重要だ」と述べ、過激派を押さえ込むため、パキスタン側のさらなる対策を求めました。これに対し、アバシ首相は「われわれはテロとの戦いにおいて、結果を生み出している」と述べ、理解を求めました。


両国の関係をめぐっては、アメリカのトランプ大統領がことし8月、アフガニスタンでの軍事作戦をめぐる新たな戦略を発表した際、パキスタンについて、「過激派などに安全な避難場所を提供してきた」と指摘して政府の対応を批判して以来、ぎくしゃくした状態が続いています。こうした中、ティラーソン長官としては、新戦略を推進するためにも、パキスタン側の努力を促す狙いがあったと見られます。

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