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トランプ大統領は1日、ホワイトハウスで開かれた閣議で、就任以来初めてとなる日本や韓国、中国などへのアジア歴訪に触れ「アメリカの繁栄を取り戻すため今週、歴史的な訪問に出発する。楽しみにしている」と述べました。そして中国に対するアメリカの貿易赤字について「その額は最悪となっている。ひどい数字で口にすることも恥ずかしい。ひどいレベルにある」と指摘しました。
そのうえで「アジア訪問を通して大勢の国家首脳や指導者と会うことにしている。アメリカは多くの国と貿易面ですばらしい関係を維持しているが、今だまされている状態だ。しかし多くの国は瞬く間に変わり始めるだろう」と述べ、今回の訪問を通じて中国をはじめとする各国に貿易不均衡の解消を求めていく考えを示しました。


トランプ大統領は今回の歴訪で、核とミサイルの開発を加速させる北朝鮮への対応とともに、アメリカの貿易赤字の解消に向けて各国首脳との会談の場で働きかけを強めていく考えです。


これについて中国商務省で貿易交渉を担当する傅自応次官は、2日の記者会見で、原因は両国の経済構造など複雑だと指摘したうえで、「両国の貿易は市場の法則を十分に尊重し、市場によって決定している」と述べて、中国の対応に問題があるわけではないと正当性を強調しました。


そのうえで、航空機や大豆については、中国はアメリカの最大の輸出市場であることなど具体例を挙げて説明し、「中国は意図的に貿易黒字を追求しているわけではない」と述べて理解を求めました。


一方、傅次官は、トランプ大統領の訪問に合わせて経済貿易の分野の協力についても協議を行うとして、訪問の成果に期待を示しました。


トランプ大統領は1日の閣議で、ニューヨークで車が突っ込み8人が死亡した事件について「恐ろしい行為だ」と非難し「われわれの政権は、この攻撃を行ったけだものをさらに調べるため現地の当局と連携している」と述べました。
そのうえで、逮捕されたウズベキスタン出身の男を「キューバにあるアメリカ軍のグアンタナモ収容所に送ることも検討する」と述べるとともに、男が移民の多様化を図るプログラムで抽選でビザを取得して入国したとして、このプログラムを廃止する必要性を強調しました。


このプログラムは、移民の数が比較的少ない国からの移民を増やして多様化を図るのを目的に1990年代に導入されたもので、応募者の中から抽選で当選者が割り当てられ、ビザや永住権を取得できます。
トランプ大統領は「われわれが求めているのはアメリカを安全に保つ人々だ。間違った人が入っている抽選はいらない」と述べ、廃止に向けて議会に働きかけていくとしています。


トランプ大統領としては今回の事件を機に移民の受け入れを厳しくしたい意向ですが、議会では野党民主党を中心に寛容な移民政策が失われるとして反対の声も出ています。