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トランプ大統領は先月30日、みずからのツイッターに、「北朝鮮から戻った中国の特使は小さなロケットマンには影響を与えなかったようだ」と書き込みました。


中国共産党の中央対外連絡部トップの宋涛部長は、先月20日までの4日間、習近平国家主席の特使として北朝鮮を訪れ、これに先立ってトランプ大統領は、「大きな動きだ」として中国の影響力に期待を示していました。


しかし、宋部長とキム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長の会談は行われなかった可能性が高いと見られているうえ、29日には、北朝鮮が新型のICBM大陸間弾道ミサイルと主張する「火星15型」が初めて発射されたことに不満を示したものと見られます。


一方、ティラーソン国務長官は、記者団から、北朝鮮に対する中国の役割について問われ、「中国はよくやっているが、原油に関してはもっとやれることがある。原油供給の制限を強めるよう求めている」と述べており、トランプ政権としては、北朝鮮に対する圧力を最大化するため、中国にいっそうの対応を迫る狙いがあると見られます。


アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズワシントン・ポストなど複数の主要メディアは、先月30日、政権高官の話として、ホワイトハウスが、ティラーソン国務長官を更迭し、後任にトランプ大統領の信頼が厚いとされる、CIA=中央情報局のポンペイオ長官を起用することを検討していると伝えました。


この人事は、ケリー大統領首席補佐官が主導しているとしていますが、トランプ大統領が承認しているのかどうかははっきりしないということで、「大統領は、人事について心変わりすることで知られている」として、変更される可能性もあるという見方も伝えています。


一方、ホワイトハウスのサンダース報道官は、この報道を受けて、「現段階で発表する人事はない」とコメントしています。


ティラーソン長官をめぐっては、これまでトランプ大統領との間で北朝鮮の核・ミサイル問題や、前のオバマ政権が結んだイランとの核合意への対応など、外交政策での意見の食い違いが指摘されてきました。


また、先にアメリカの別のメディアが、ティラーソン長官が大統領の言動に不満を募らせて「ばかだ」と批判し辞意をほのめかしたとも伝えていたことから、その去就に改めて関心が集まっています。

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