昨年11月21日全国5000人の市民が不当な賠償金4556万円を完済しました。東京、国立駅前から続く大学通りの景観をめぐり、国立市がマンション業者に支払った3124万円を国立市から求償された上原公子元国立市長が訴訟で敗訴し、利息を含めて4556万円を個人として国立市に負担することになりました。景観保護のためにマンション建設規制を求めて上原氏を支持したのは市民であり、その政策を実現したことによって、市長が個人責任を負担するなどという不当な裁判に納得できない全国の市民がカンパを寄せて、第三者弁済により全額支払ったのです。
複数の訴訟の経緯は建築差し止めなどを含み複雑ですが、市民からの支持を得て市長になり景観保護という政策を実現したがゆえに、市長が個人として責任を負うというのは、あまりにも理不尽です。国立市がマンション業者に支払った金額全額相当分がこの業者から国立市に寄付されているため、市に実損害はありません。それにも拘わらず、住民訴訟の形で市から市長に求償する訴訟が提起されたのです。1審は国立市の請求を棄却しましたが、控訴審で上原氏は敗訴、上告するも最高裁で実質的な審理もなされずに確定しました。
伊藤塾で学ぶ限りは勉強方法の不安は感じる必要はありません。実績が物語っているように塾の敷いた道を安心して1歩1歩進んでもらえばいいだけです。ときどき、塾のカリキュラムがこなぜずに他の勉強方法が魅力的に思えて、いろいろと手を出して失敗する方がいます。ですが、数年でまた気づいて戻ってきて合格します。その迷いの過程も結果的には本人に必要なことだったのかもしれませんが、少し残念です。
勉強方法の迷いや不安は不要ですが、結果に対する不安は、実は有益です。何度も言っているように、結果が保証されないことに向かってどれだけ努力を続けることができるかが、その人の実務家としての価値を決めます。どんな分野でも実務の世界は先が不透明で誰も予測できません。予測できない未来だからこそ、自分の未来は自分で創り上げる気概が求められるのです。志を実現する過程での成長こそが価値ある成果なのであって、目先の試験の合格・不合格、裁判での勝ち負けなどは些細なことなのです。そうした大局観をもって、自分の人生を見つめ、社会の動きにも関心を持ち続けてほしいと思います。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171231#1514716444(「戦争国家」(Warfare state)から「福祉国家」(Welfare State)に)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171231#1514716445(われわれはただ英雄が開いた小道をたどりさえすればいい。)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171231#1514716446
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171231#1514716447
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171231#1514716448
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171230#1514630340
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171214#1513247922(それだけI塾は圧倒的に強いっていうことですよね。)
「実務では、たえず「事実」との関係で法律の適用が問題となる。この場合はどうなるか、あの場合はどうなるか、というように、いろいろな想定をしながら法律の理解を深めることが、効果的な学習方法であるように思う。」(北村喜宣/上智大学教授)
— 司法試験・論文を書くコツbot (@shiken99) 2017年12月31日
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171231#1514716449
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