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  坂井氏は、1984年に日本興業銀行に入行。その後、企業合併・買収(M&A)アドバイザリー業務を率いていた2002年から07年までの間、約100件のM&Aに携わった。2011年にみずほコーポレート銀行執行役員となり、その後FGで証券や信託連携推進などの統括を経て、16年からみずほ証券の社長を務めている。みずほ証券社長には、みずほ銀行常務の飯田浩一氏が就任する。


  マイナス金利政策の影響などで国内銀行の収益環境は厳しく、佐藤社長は昨年11月の会見で、日本の銀行は「経費の構造改革がマストだ」と指摘していた。同社は今後10年間で約1万9000人を実数として削減するほか、店舗数は現在の約500店舗から100店舗減らす計画で、坂井新社長の手腕が試される。


  今回の人事について、松井証券の田村晋一ストラテジストは「証券子会社の社長は5年ほど前なら上がり人事だった」と指摘。「グループ運営が重視される中、銀行だけが主導する時代ではなくなったともいえ、こうした動きは他のメガ銀行にも広がっていく可能性がある」と分析した。いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「証券業を主としないとなかなか収益が上がらない。シフトしていかないと難しい」ことを示唆していると述べた。