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アメリカのティラーソン国務長官は、メキシコ、アルゼンチン、ペルーなど、中南米5か国を訪問するのを前に1日、南部テキサス州に立ち寄り、中南米政策をテーマに講演を行いました。


この中で、ティラーソン長官は、中国が資源分野などへの投資を急速に拡大し、中南米で存在感を高めていることを取り上げ、各国を経済的に依存させて影響力の確保を狙っているとして「中国は、経済力をてこに中南米をみずからの影響下に引き込もうとしている」と述べて、強い警戒感を示しました。


そのうえで、「自国の利益しか考えない新たな帝国は不要だ」と強調し、国際的な規範を尊重しながら中南米の経済発展を支えていく姿勢をアピールしました。


ティラーソン長官が「アメリカの裏庭」とも言われる中南米を歴訪するのは今回が初めてですが、メキシコとの国境の壁の建設や保護主義的な経済政策を掲げるトランプ政権への不信感も漂う中、各国を引き寄せることができるのか注目されます。