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アメリカではいわゆるロシア疑惑をめぐって、与党・共和党が作成したFBIの捜査に偏りがあると指摘する文書が今月2日に公開され、波紋が広がっています。
これに対抗して、野党・民主党は「共和党の文書は正確さに欠ける」などと指摘する別の文書を作成して公開を認めるよう求めていましたが、ホワイトハウスは9日、トランプ大統領が公開を認めないことを決めたと明らかにしました。
その理由についてホワイトハウスは「多くの機密情報が含まれているため」として、文書の内容を修正するよう求めています。


共和党の文書をめぐってはFBIが公開に反対していましたが、トランプ大統領は公開を認めたうえで、「文書によってみずからの潔白が証明された」と主張していました。


このため民主党側は、民主党の文書の公開を認めないことについて「ダブルスタンダードだ」と批判を強めています。


ロシア疑惑をめぐっては、トランプ大統領本人の事情聴取が検討されていると伝えられ、捜査が大詰めを迎えているという見方も出る中、トランプ大統領側と民主党との攻防が激しくなっています。