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トランプ政権は12日、来年度の予算の政府の考えを示す予算教書を発表し、国防費の増額やインフラ整備の強化、それにメキシコとの国境沿いに壁を建設する費用などを盛り込みました。


トランプ大統領は12日、ホワイトハウスで「われわれは道路を建設し、壊れている橋を修繕するつもりだ」と述べ、ことし11月に議会の中間選挙を控え、インフラ投資を強化していく姿勢を強調しました。


トランプ政権は、大幅な減税などの実施に加え先週、今後2年間で予算の上限を引き上げる法案を成立させるなど積極的な財政政策を進めていて、来年度の財政赤字は去年の段階の見通しの2倍近い100兆円を超える規模に拡大しました。


株式市場では長期金利の上昇を受けて、先週、大幅な下落となっていますが、財政赤字の拡大によって国債の価格が値下がりしてさらなる長期金利の上昇への懸念も出ていて、トランプ政権は難しい政策運営を迫られそうです。


トランプ大統領は12日、ホワイトハウスで「アメリカは巨額の貿易赤字を抱えている。中国、日本、韓国、そしてほかの多くの国々に対し多額の損を出している」と述べ、中国や日本などに対する貿易赤字が多額に上っていることに不満を示しました。


そして、詳細は明らかにしなかったものの、同盟国であっても報復関税を課す構えを示し、貿易の不均衡を是正していく姿勢を改めて強調しました。


また、メキシコなどと結んでいるNAFTA=北米自由貿易協定の再交渉について、アメリカ側の要求が通らなければ離脱する可能性に重ねて言及しました。


アメリカのモノの取り引きに関する去年1年間の貿易赤字は、9年ぶりの高水準となっていて、トランプ大統領はことし11月に議会の中間選挙を控え、通商政策でアメリカの国益を追求する姿勢を強める可能性も出ています。