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香港の議会にあたる立法会では、おととしの選挙で当選した中国に批判的な民主派の議員が就任に必要な宣誓を正しく行わなかったとして中国の圧力を受けて議員資格を失ったことから、11日、4つの議席をめぐって補欠選挙の投票が行われました。


民主派は、失ったすべての議席の獲得を目指していましたが、選挙管理委員会が日本時間の12日朝に発表した開票結果によりますと、獲得したのは2議席にとどまり、厳しい結果となりました。


香港が中国に返還されてから選挙区の補欠選挙で民主派の候補が落選するのは初めてです。今回の選挙では全体の70議席のうち過半数を占めて中国寄りの立場をとる親中派と民主派が、締めつけを強める中国との関係や経済政策をめぐって激しく争ってきました。


選挙区の投票率は暫定値で43%と前回を15ポイント下回り、低い投票率が企業や団体などが支援し、組織力の強い親中派に有利に働いたと見られるほか、民主派が中国に反発するほど締めつけが強まるという現状に市民の間で無力感が広がっているという指摘も出ています。