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東西資源戦争の勃発と中国・ロシアの脱SWIFTへの動き | カレイドスコープ

3月26日、中国が長い間、待ち焦がれていた人民元建ての原油先物が上海で上場されました。

SC1809

・・・上海国際エネルギー取引所に上場された人民元建て原油先物は、上海黄金取引所(SGE)の元建て金(ゴールド)によって、たとえば、米国のオハイオ州や、ロシアのような原油の一大生産地が、中国に原油を売却して人民元で決済した場合、その日のうち金(ゴールド)と交換することを可能にし、人民元が抱えている為替の不安定さや、ドルに内包されている購買力の低下に怯えることなく価値を保存することができるようになります。


この場合、完全にドルを迂回する取引が実行されることになり、その上、金(ゴールド)に資金を避難させることができるので、フィアット通貨の減価からも守られることになります。


その準備段階として、中国人民銀行は、2016年4月19日、金(ゴールド)の値決めの権利を上海黄金交易所(SGE)に移譲し、相場の動きに敏感に反応する金(ゴールド)市場を構築しています。

・・・豊富なレアメタルや金(ゴールド)、ウランなどの地下鉱物資源を有している資源大国・北朝鮮が、将来の西側世界との資源戦争に備えている中ロにとって、まさに垂涎の的となっている国だからです。


世界は核戦争から資源戦争にシフトしつつあるのです。


つまり、中国は、資源戦争を勝ち抜き、中国西部から中央アジアを経由してヨーロッパにつながる“シルクロード経済ベルト”「一帯一路(One Belt, One Road)」に沿ってインフラの開発が進められるとともに、ヨーロッパからの投資を、新しいシルクロードの周辺国に誘致することによって、ユーラシアの新世界秩序を構築しようとしているのです。


ロシアの目的は別にあって、地政学の観点から安全保障のために中国に協力しているというわけです。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20180331#1522492876