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レバノンで6日に行われた国民議会の総選挙について、内務省は7日、15の選挙区のうち集計が終わっていない1つの選挙区を除いた開票結果を発表しました。


それによりますと、イランの支援を受けるシーア派組織ヒズボラとその協力政党が躍進して過半数議席を獲得し、ヒズボラの最高指導者ナスララ師はテレビ演説で「使命は果たされた。政治的な勝利だ」と勝利を宣言しました。


一方、サウジアラビアを後ろ盾としてハリリ首相が率いるスンニ派主体の政治勢力議席を大幅に減らしました。


レバノンでは異なる宗教や宗派間の権力の均衡を図るため、首相はスンニ派、議長はシーア派などとする慣習があるため、スンニ派のハリリ首相が続投する見通しで、これまでどおり挙国一致内閣を目指して、ヒズボラを含めた連立政権を組むことになると見られますが、ヒズボラの発言力が増すことは避けられない情勢です。


このため、イランの影響力の拡大を懸念するサウジアラビアをはじめ、ヒズボラを「テロ組織」に指定して敵対する隣国のイスラエルアメリカが警戒を強め、地域の緊張が高まることが懸念されます。