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シリアのアサド政権は16日、国営通信を通じて、中部のホムス県とハマ県に残っていた反政府勢力の支配地域を奪還したと発表しました。


ここを拠点としていた反政府勢力の戦闘員やその家族らは、政権側との合意に基づいて、1週間余り前から撤退を始め、16日までに北部に残る反政府側の支配地域へと移動しました。


これによりシリア中部はアサド政権が完全に制圧し、シリア国内で反政府側に残された拠点は北部と南部の一部だけとなりました。


シリアでは先月、アメリカなど3つの国が、首都近郊の東グータ地区でアサド政権が化学兵器を使ったと断定し、軍事攻撃に踏み切りました。しかし攻撃は限定的なものにとどまり、アサド政権はその後も首都周辺などで次々と反政府側の支配地域を奪い返していて、政権側の優位が一層鮮明になっています。