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ロシアのプーチン大統領は7日、通算4期目の就任を果たして以来、初めて国民からの質問を直接受ける恒例のテレビ番組に4時間半にわたって出演しました。


この中で、クリミア半島の併合などをきっかけに、欧米各国がロシアに対して制裁を続けていることについて、「ロシアを封じ込めようとするもので誤ったものだ」と非難したうえで、「多くの国でロシアとの正常な関係を構築する必要性が議論されている」と述べ、関係改善に向けた外交成果を強調しました。


また、地方都市の住民から政府の子育て支援や災害で被害を受けた住宅への補償が受けられないといった不満が寄せられたのに対して、プーチン大統領は地方の知事も番組に出演させて改善を約束させるなど、内政の課題の解決にも全力を尽くす姿勢を示しました。


プーチン大統領は今回、初めて番組に政権の閣僚や地方の知事も参加させ、国内外の懸案に責任をもって対応するとアピールする狙いがあったものと見られます。


 プーチン大統領は7日、およそ4時間半かけ、全国から寄せられた市民の質問にテレビを通じて答えました。


 「私たちは3月18日に、こんな大きな選択をした。国を挙げて大統領に投票したが、大統領はガソリンの値段をなかなか抑えることができない」(トラック運転手)


 「今起きていること(物価上昇)は許しがたいし、正しくないし、あなたの言うことに賛同します」(プーチン大統領


 プーチン大統領は、問題が生じている分野を管轄する大臣や政府の幹部、知事らを中継で結び、市民からの不満に対する対策を求めました。


 「一両日中に国会の下院に、政府に燃料(の値段)を抑える権限を与えるという法案を提出します」(工業・燃料エネルギー等担当 コザク副首相)


 「では、その法案を用意してください。私はそれを承認します」(プーチン大統領


 通算4期目に突入したプーチン政権にとって経済の立て直しが大きな課題となり、プーチン大統領自らが国民生活の向上のため指揮をとっている姿が全面に打ち出された演出となりました。

#oil


 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、オーストリアセバスティアン・クルツ首相に対し、ウィーンでこの夏、ドナルド・トランプ米大統領との会談を設定するよう依頼した。ホワイトハウスは申し出を検討しているという。欧州高官が7日、明らかにした。


 プーチン大統領は5日にオーストリアを訪問し、クルツ首相と会談しており、その際にトランプ氏との会談について要請したもようだ。クルツ首相もトランプ氏に働きかけるとして、応じたという。


 ある米国家安全保障会議NSC)当局者は「オーストリアは、トランプ、プーチン両氏の首脳会談を開催したいとの意向を伝えてきた」とし、「両首脳はこれまでも会談の可能性については話しているが、現時点で発表することは何もない」と述べた。


 ロシア政府は7日、コメントの要請に応じなかった。


 米国とロシアの当局者らによると、プーチン、トランプ両氏はいずれも会談に意欲的だ。だが欧州高官の話では、プーチン氏は今週、会談の開催地は米国の首都ではなく中立地を望んでいるとクルツ首相に伝えた。


 また、7月に予定されているトランプ氏の欧州歴訪中にウィーンで同氏と会談する用意があると述べた。トランプ氏はブリュッセルで開かれる北大西洋条約機構NATO)の首脳会談に出席するとともに、英国を訪問する予定だ。


NATOは7日、ベルギーの首都ブリュッセルにある本部で国防相会議を開きました。


この中で、加盟各国は4年前のクリミア併合以降、ロシアの軍事的な脅威が高まっていることを受けて、有事の際に装甲車などを備えた30の陸上部隊と30の飛行機部隊、それに30の戦闘用艦艇を30日以内に展開する、「4つの30」と呼ばれる即応態勢を2020年までに整えることで一致しました。


即応態勢の強化にあたっては、専属の新たな部隊を編成するのではなく、各国の既存の部隊を活用するということです。


会議後の記者会見で、NATOのストルテンベルグ事務総長は「同盟内での即応性を確かなものにしていくという決意の表れだ」と述べて、意義を強調しました。


また、会議ではヨーロッパと北米を結ぶ海上航路の防衛に向けた司令部をアメリカ・バージニア州ノーフォークに、ヨーロッパでの部隊や装備の迅速な移動のための司令部をドイツ南部の都市ウルムにそれぞれ新たに設置することも決めました。これらの司令部の新設もロシアを念頭にしたもので、ロシアの軍事的な脅威に対するNATOと加盟国の強い危機感を表しています。

#NATOexpansion