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北朝鮮では、1950年に朝鮮戦争が勃発した6月25日をアメリカへの対決姿勢を強調する「反米闘争の日」として毎年、各地で反米集会を開くなどアメリカを非難してきました。


しかし、25日付けの朝鮮労働党機関紙、労働新聞は論評で、1950年代に戦争で破壊された都市の復興などを例に挙げ、経済の立て直しに力を入れる姿勢を強調する一方、トランプ政権への対決姿勢は示しておらず、米朝首脳会談を受けた対話ムードを反映したものと見られます。


米朝両国の間では、先の首脳会談で、朝鮮戦争中の捕虜や行方不明の兵士の遺骨を返還することで合意していて、アメリカ側は今月23日、南北の軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)に、遺骨を納めるためのおよそ100個の木製の箱を運び込んで準備を進めています。


また、北朝鮮は25日、韓国との間で軍事当局による実務協議を行い、双方の連絡チャンネルのうち、現在使用できない通信ラインの復旧について話し合っていて、南北間の対話姿勢を維持しています。


北朝鮮は、今月20日までキム・ジョンウン金正恩)委員長が2日間にわたって中国を訪れて習近平国家主席と3回目となる首脳会談を行ったばかりで、戦争の当事国である韓国や中国への働きかけも強めながら、トランプ政権との本格的な交渉に臨むものと見られます。