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アメリカ国防総省でアジア太平洋地域の政策を統括するシュライバー次官補は18日、首都ワシントンで行われた中国と台湾の関係をめぐるシンポジウムで講演しました。


この中でシュライバー次官補は、「中国は台湾周辺で爆撃機を飛行させたり、軍事演習を繰り繰したりするなど軍事的圧力を強めており、われわれは懸念している」と述べ、中国が独立志向が高いと見なす蔡英文政権に対して軍事的圧力を強めていることに強い懸念を示しました。


そして台湾の安定はトランプ政権が掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」を実現するために欠かせないと指摘したうえで、「アメリカは国内法に基づき防衛装備品を提供するなど軍事・防衛面から台湾への支援を続ける」と述べ、武器売却など軍事面で台湾との関係を強化する考えを示しました。


トランプ政権はことし3月、台湾との間で閣僚などの往来を促進する法律を成立させたほか、今月にはアメリカ海軍の駆逐艦台湾海峡に派遣するなど、中国をけん制する動きを強めていて、アメリカ政府の高官が軍事面でのさらなる関係強化に言及したことで、中国の反発が強まることも予想されます。

ワシントンで行われたシンポジウムでは、台湾の対中国政策を担当する閣僚級の高官、大陸委員会の陳明通主任委員も講演しました。


この中で陳主任委員は、「中国政府はこれまでにないスピードで中台関係の現状を変えようとしている」と述べ、中国の軍事的圧力の強化に強い危機感を示しました。


そのうえで「台湾は法に基づいた国際秩序を守り、この地域の平和と安定にさらに貢献するためにアメリカなど近隣諸国と緊密に連携していく」と述べました。