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北朝鮮に対し、20年近くにわたって人道支援を行っている国連人道問題調整事務所のローコック事務次長は19日、国連本部で開かれた会合で「制裁によって北朝鮮への支援物資の荷積みや輸送にかなりの遅れが出ている」と述べ、制裁が国連の人道支援に影響を与えていると指摘しました。


そのうえで、北朝鮮は深刻な食料不足に陥っているとして、資金不足の計画を活性化させるために設置した、国連中央緊急対応基金について触れて「北朝鮮への支援は資金が不足しており、この基金が役に立つ」と述べて、近く追加の人道支援を行うことを明らかにしました。


北朝鮮をめぐっては中国とロシアが制裁の緩和を検討すべきだとする一方、日本とアメリカは非核化が先だとして同意しておらず、今回の方針が制裁をめぐる各国の議論に影響を与えるか注目されます。

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ニューヨークでは20日安全保障理事会の理事国の大使らを招いた会合が開かれ、ポンペイ国務長官や韓国のカン・ギョンファ(康京和)外相が出席したほか、日本からは別所国連大使が出席しました。


出席者によりますと、この中でポンペイオ長官とカン外相は北朝鮮との協議の現状を説明したうえで、別所大使とともに、北朝鮮への制裁を続ける必要があると訴えたということです。


会合では北朝鮮が非核化に向けた具体的な措置をとることが必要だという認識で一致したということです。


このあと記者会見でポンペイオ長官は「北朝鮮の非核化には制裁の着実な実行が重要だ。非核化は世界が求めたものであり、各国が制裁を実行すべきだ」と述べ、北朝鮮が具体的な措置をとるまで圧力をかけ続けるべきだという考えを重ねて示すとともに、制裁の緩和を検討するべきだと主張する中国とロシアをけん制しました。

中国の馬朝旭国連大使は、国連安保理の各国との会合のあと、記者団に対し「安保理の決議は完全に履行すべきだが、内容をよく見るといい」と述べ、安保理の決議には、状況によっては制裁の一時停止や一部解除を含む調整が必要だと書かれていることを示唆しました。


アメリカは今月12日、北朝鮮が船から船に積み荷を移すいわゆる「瀬取り」によって、国連安全保障理事会の制裁決議で定められた量を上回る石油精製品を輸入しているとして、輸出の停止を各国に通達するよう国連の制裁委員会に求めましたが、安保理外交筋によりますと、中国とロシアが異議を申し立てました。


これについて、中国外務省の華春瑩報道官は、20日の記者会見で、「各国から北朝鮮に供給された石油精製品の総量は、安保理が定めた年間制限に対してまだ余裕がある」と述べて、安保理が公表しているデータを見れば北朝鮮の輸入量は制限の範囲内だと指摘しました。


そのうえで「安保理の制裁委員会には、確かな証拠に基づいて、十分な議論を経て、北朝鮮への石油精製品の供給を停止するかどうか決定するよう望む」として、輸出の停止には否定的な見方を示しました。


北朝鮮への制裁をめぐっては、中国とロシアは緩和を検討すべきだという立場で、非核化の実現まで制裁による圧力をかけ続けるとするアメリカとの駆け引きが続いています。