イヌは水を飲むとき、舌先を裏側に曲げてひしゃくのようにすくい上げて飲むと考えられてきた。しかしこの定説が覆った。https://t.co/BySLUKCvtb
— WIRED.jp (@wired_jp) 2018年8月15日
イヌは、水を柱状にして引き上げて、それを口に入れていることが分かったのだ—-これは、ネコの飲み方と同じだ。
「イヌは、舌を裏側にひしゃくのように曲げて水を飲むように見えるが、それは外見だけのことだ。イヌもネコのようにして飲んでいるーーただ、その飲み方が下手なだけなのだ」と、ハーバード大学のAlfred Crompton名誉教授(進化生物学)は語っている。
ネコとイヌは4300万年ほど前に共通の祖先から分岐した。ヒトを含め多くの現代の動物は頬が厚くなっているが、ネコとイヌは、進化の過程でそうはならなかった。頬が厚いと、口の中がしっかり密閉されて、液体を蓄えられるし、吸い込む力を利用して液体を飲むことができる。だがネコやイヌは頬が厚くないので、別な飲み方を追求しなくてはならなかった。
昨年のMITのグループは、高速度撮影の動画を使って検証を行なった。それによると、ネコは水を飲むとき、まず舌を平たくしており、水面には舌先しか触れさせない。舌が口内に戻るとき、液体は舌の裏側にくっついて、柱状になって空中に引き上げられる。この水柱が落ちてしまう直前にネコは口を閉じ、飲み物を飲み込む。