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イヌは、水を柱状にして引き上げて、それを口に入れていることが分かったのだ—-これは、ネコの飲み方と同じだ。


「イヌは、舌を裏側にひしゃくのように曲げて水を飲むように見えるが、それは外見だけのことだ。イヌもネコのようにして飲んでいるーーただ、その飲み方が下手なだけなのだ」と、ハーバード大学のAlfred Crompton名誉教授(進化生物学)は語っている。

ネコとイヌは4300万年ほど前に共通の祖先から分岐した。ヒトを含め多くの現代の動物は頬が厚くなっているが、ネコとイヌは、進化の過程でそうはならなかった。頬が厚いと、口の中がしっかり密閉されて、液体を蓄えられるし、吸い込む力を利用して液体を飲むことができる。だがネコやイヌは頬が厚くないので、別な飲み方を追求しなくてはならなかった。


昨年のMITのグループは、高速度撮影の動画を使って検証を行なった。それによると、ネコは水を飲むとき、まず舌を平たくしており、水面には舌先しか触れさせない。舌が口内に戻るとき、液体は舌の裏側にくっついて、柱状になって空中に引き上げられる。この水柱が落ちてしまう直前にネコは口を閉じ、飲み物を飲み込む。