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アメリカのトランプ政権が、イランと欧米などが結んだ核合意から離脱したことに伴い、今月、イランに対して経済制裁を発動したことで、イランでは通貨安や物価高が進行し、各地で抗議デモが起きるなど国民の不満が高まっています。


こうした中、イラン議会は26日、ロウハニ政権で経済政策を担当してきたカルバシアン経済財務相に対する弾劾決議を賛成多数で可決し、カルバシアン氏は失職しました。


投票では、穏健派のロウハニ政権に批判的な保守派の議員の多くが弾劾に賛成したとされていて、議員のひとりは「計画性の無い政策は制裁とは何ら関係がない」と述べて、政権の政策を非難しました。


ロウハニ政権の閣僚が弾劾手続きで失職するのは、今月に入って2人目です。


ロウハニ大統領は、トランプ政権の圧力に対して対決姿勢を鮮明にしていますが、制裁に対する有効な対策を打ち出せない中、アメリカに対して強硬な議会の保守派が勢いづいていて、厳しい政権運営を強いられています。