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リビアの首都トリポリとその周辺では、地元の民兵組織の間で1週間にわたって激しい戦闘が続き、住宅やホテルにミサイルやロケット弾が着弾するなど被害が広がっています。


こうした事態を受けて、リビアの暫定政府は2日、トリポリとその周辺に非常事態宣言を出し、政治的な解決策を探るなど事態の収拾に乗り出すと表明するとともに、民兵組織に対し、戦闘の停止を呼びかけました。


現地メディアによりますと、民兵組織はこれまでに何度も停戦に合意したものの、数時間以内に戦闘が再燃する状況が繰り返されています。


リビアは7年前に独裁政権が崩壊したあと混乱に陥り、各地で民兵組織が散発的に戦闘を起こしているほか、首都トリポリを含む西部の暫定政府と東部を統治する軍事組織が対立するなど、不安定な情勢が続いています。


国連によりますと、今回の戦闘はすでにトリポリの住宅街に到達しているということで、戦闘が拡大し、市民の犠牲が増えることが懸念されます。