https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

blog.goo.ne.jp

数日前に清水さんからメールをいただき、昔「山王書房」があった場所にカフェ「昔日の客」が開店したらしいと教えていただいた。

他に客はいなかった。「失礼します」と引き戸を開けて中に入る。 店主さんらしき女性に自分は『昔日の客』の読者である旨を告げると、彼女は「ありがとうございます。では、主人を呼んでまいります」と言った。

入口の上に掛けられた「山王書房」の額は当時のもので、『人生劇場』の尾崎士郎が書いたものだそうだ。

コーヒーを飲みながら、ご子息の直人氏とお話をした。話の中で、直人氏は小山台高校の先輩(5つ上)であることがわかり、思わず握手をした。共通の先生方の話や運動会の話題で盛り上がった。さらに早稲田大学の先輩である(商学部)こともわかったが、早大出身者は世間にあふれているので、高校のときほどの驚きはなかった(笑)。

私はカフェ好きではあるが、馴染みのカフェに繰り返し通うタイプで、新規開拓はあまりしないのだが、カフェ「昔日の客」は馴染みのカフェの一つにしたいカフェである。ただし、他の馴染みのカフェのように卒業生を連れて行くことはちょっとためらわれる。そのときに私と店主ご夫妻との間で交わされるであろう、文学的(とくに近代日本文学的)会話に付いて来られるかどうかが心配だからである。せっかく連れて行っても所在がないのでは申し訳ない。

簡単なテストをしてみよう。以下の作家の中で作品を読んだことのあるものに◎、作品を読んだことはないが名前は知っているものに〇を付けよ。

 正宗白鳥 尾崎一雄 久米正雄 室生犀星 尾崎士郎 上林暁 伊藤整 武田麟太郎 野呂邦暢

以上は、『昔日の客』の中に出てくる作家である。(夏目漱石志賀直哉芥川龍之介川端康成といったビッグネームは省略した)

◎が一つでもあれば合格。あるいは〇が三つあれば合格としよう。その人はカフェ「昔日の客」に連れて行ってさしあげます。

茄子のピリ辛炒め。

映美シュウマイ。

アボカドとトマトとレタスのサラダ。

本門寺境内に上がる「めぐみ坂」の途中の風景である。