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ピョンチャンオリンピックの金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手は13日、国営テレビに出演し、「今月開催されるロシア選手権には出場しない」と述べたうえで、スケート選手としての活動を一時的に停止し、今後ヨーロッパ選手権や世界選手権といった国際大会への出場を見送る考えを示しました。

ザギトワ選手は活動停止の理由について「私は人生に求めるすべてを手に入れたが、人生とは常に何か満たされないものがあるべきだ。何かを手に入れたいと再び思えるよう、スタート地点に戻りたい」と述べました。そのうえで、今後はアイスショーなどに専念する考えを示しました。

これについてロシア代表の元コーチで、フィギュアスケート界の重鎮のタチアナ・タラソワさんが13日、ロシアの国営通信社に対し、「彼女はこれまで築き上げた実績によって多くの人に愛される存在となり、みな、その幸せを願っている。彼女は帰ってこないと思う」と述べたことから、ザギトワ選手の発表は事実上の現役引退を表明したものと受け止められています。

ザギトワ選手は、ロシア出身の17歳。
シニア1年目だった2017年から2018年のシーズンにグランプリファイナル優勝やピョンチャンオリンピックでの金メダル獲得など快進撃を見せました。

オリンピック前に調整を行っていた日本で秋田犬を気に入って、金メダル獲得後に日本から秋田犬が贈られ、「マサル」と命名したことなども大きな話題となりました。

シニア2年目の昨シーズンはグランプリファイナルで紀平梨花選手に連覇を阻まれましたが、ことし3月にさいたま市で開かれた世界選手権では、ショートプログラムとフリーともにほぼミスのない完璧な演技を披露し、オリンピック金メダリストの実力を見せて初めて優勝しました。

しかし今シーズンは、4回転ジャンプやトリプルアクセルを跳ぶシニアデビューしたロシアの3選手に勝てない大会が続き、今月7日まで行われたグランプリファイナルの女子シングルも、出場6選手のうちの6位に終わっていました。


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