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日産自動車が13日に発表した去年12月までの9か月間の決算は、主力のアメリカ市場などで販売が大きく落ち込
み、営業利益は前の年の同じ時期に比べて82%と大幅に減って543億円でした。業績の低迷を受けて、日産は世界の従業員全体の10%にあたる1万2500人規模の削減を進めるなど、立て直しに取り組んでいます。

この一環として13日は、新興国向けのブランド「ダットサン」の販売をインドネシアで終了することを明らかにするなど、世界的に収益性の低い車種の販売を取りやめるとしています。

しかし、新型のコロナウイルスの感染拡大など先行きの不透明感は増していて、日産の内田誠社長は13日の記者会見で、「今までのやりかた以上の形をとらないと収益の回復は難しい。日産の強みを明確にして経営資源を集中させ、場合によっては事業を進めることを断念せざるえない地域もある」と述べました。

日産はことし5月にまとめる新しい中期経営計画に向けて地域ごとに選択と集中を進めるなど踏み込んだ合理化策を検討することにしていて、どこまで抜本的な対策を打ち出せるかが課題になります。

ルノーは14日、去年1年間の決算を発表しました。

それによりますと、売り上げは555億3700万ユーロ、日本円でおよそ6兆6000億円となり、販売が前年を下回ったことや日産向けの生産が落ち込んだことによって、前年より3.3%減少しました。

また最終的な損益は、黒字を確保した前年より大幅に悪化して1億4100万ユーロ、日本円でおよそ168億円の赤字となり、2009年以来10年ぶりの最終赤字に転落しました。

これは中国での事業の損失に加え、連合を組む日産の業績が大幅に悪化した影響で、ルノーが大株主として受け取る利益が前年の6分の1にまで落ち込んだためです。

業績の立て直しに向けルノーは、日産や三菱自動車工業の3社連合で車の開発など連携の強化を目指していますが、その具体策はまだ打ち出せていません。

さらに新型コロナウイルスの感染拡大で、ルノーや日産の工場は中国以外でも生産の調整に追い込まれていて、今後、影響がどこまで広がるか見通せておらず、厳しい経営が続いています。

ルノーのデルボス暫定CEO=最高経営責任者は記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大による影響について「中国からの部品の供給が困難になるおそれに対し最大限の注意を払っており、この問題の対策室を設置した。2011年の東日本大震災で部品供給網が寸断された際の教訓があるが、新型コロナウイルスの場合はいつまで続くか見極めることは難しい」と述べました。

そのうえで中国や韓国の工場で生産を停止していることに関連して、「ほかの地域が影響を受けるおそれもある。今の段階で生産がどの程度の影響を受けるかは見通せない」と述べました。

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