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先月31日に行われた講道館杯、全日本体重別選手権の男子60キロ級の決勝では、米村克麻選手と小西誠志朗選手が対戦しました。

この試合では、小西選手が寝技で抑え込んでいたにもかかわらず、米村選手のポイントとしてスコアが表示される誤りがあり、審判の審議などで試合が5分以上にわたって中断していました。

会場では審議の結果が伝えられず、敗れた理由を把握できなかった小西選手が試合後も畳から降りないなどの混乱が起きました。

全日本柔道連盟は大会後、審判や大会運営の各委員会で検証した結果、中断のあと寝技から試合を再開した際、小西選手が抑え込んだ時間の時計の開始が3秒遅れ、実際には11秒抑え込んで「技あり」を奪っていたと認定しました。

この結果、本来は両者がポイントで並んで延長戦に入っていたとして、米村選手の優勝とした大会運営の誤りを認めたうえで、両選手を優勝とすることを決めました。

柔道で試合が成立したあと大会結果が覆ることは極めて異例です。

全柔連は、今後の再発防止策として、試合中に審議が行われた場合は、結果を選手や観客などにアナウンスすることや、試合時間などを計る「計時係」の教育を徹底することなどを決めました。

これまで国内大会での柔道着は白色が使用されてきましたが、寝技などのもつれた攻防でもスコアを確認しやすくするために、国際大会と同様に、片方の選手に青色の柔道着を導入することも検討するとしています。

この柔道場は、柔道男子日本代表の井上康生監督が理事長を務めるNPOの支援で、富士山とほぼ同じ標高3790メートルにある、エベレスト中腹のネパールのクムジュン村の学校に完成しました。

今月12日、日本から贈られた畳50枚と柔道着50着が、首都カトマンズからトラックやヘリコプターを使って村まで運ばれ、車が通れない学校までの最後の細い道は、子どもたちが1枚10キロ以上ある畳を頭の上に乗せて運び入れました。
もともとパソコン教室だった場所に、畳を敷き詰めて柔道場が完成し、子どもたちは柔道着を着て、真新しい畳の上で早速、受け身などの練習に取り組んでいました。

男の子の1人は「練習を頑張りたいです」と話していました。

このNPOでは今後、指導者を日本から現地に派遣したり、ネパールから日本に招いたりして、柔道を通じた交流を深めていきたいとしています。

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