昨年まで『ひるおび!』の平均視聴率は9年連続で同時間帯のトップを維持しており、視聴率は決して悪いとは言えない。
放送作家はこう話す。
「『ひるおび!』終了の話はちょっと信じ難いですよね……。ただ、TBSの恵さんの番組で言うと、『ワールド極限ミステリー』も今年10月に終了することになるという話ですね……」
MCに恵とフリーアナウンサーの高島彩(41)を迎え、2019年10月にレギュラー放送がスタートした、毎週水曜日夜9時からのゴールデン帯のクイズドキュメンタリーバラエティ番組『ワールド極限ミステリー』。しかし、実は番組の放送回数は極端に少ない。
「TBSには、視聴率が悪い番組や評判のよくない番組の放送は減らしていく、という方針があるからでしょうね。1月20日には3時間SPが放送されましたが、平均世帯視聴率は9%超、個人視聴率は5%超という数字です。これはコロナ禍で人が多く家にいたのでそこそこの数字だったのでしょうが、その前の放送は、1か月以上前の昨年12月2日。この日も3時間SPでしたが、世帯視聴率は4・5%、個人で2・3%です。そして、その前の放送はというと、11月4日。もはや、これでは月1の番組ですよね。その時の数字は世帯5.2%、個人2.7%。
やはり、3時間SPで4・5%というのが、“アウト”と見なされたのではないでしょうか。ただ、それ以前にすでに“月1放送”になっている時点で、TBSが同番組に期待していないのは明白。10月に打ち切りになるというのは、普通の流れかと思われます」(前出の放送作家)
一方、それほど視聴率が悪くはない『ひるおび!』の打ち切り説について、前出の民放キー局ディレクターはこう話す。
「よっぽど大きなトピックスなら別ですが、『ひるおび!』で芸能ネタを扱うことはほとんどありません。それは、MCの恵さんがやりたがらないからだと言われているんですよね。ただ、お昼のワイドショーや情報番組では、やはり芸能ネタが圧倒的に強いんです。
それは坂上忍さん(53)の『バイキングMORE』(フジテレビ系)が好調なことからもうかがえますよね」
「その方針が功を奏し、大きい芸能スキャンダルが出た際には『バイキングMORE』は1人勝ち状態になるほど数字がいい。一方、『ひるおび!』は芸能ネタはほとんど取り扱わず、硬派な政治や経済ネタをメインに扱います。
それが『ひるおび!』を好む視聴者には支持されているのでしょうが、この時間帯にテレビの前にいるのは、やはり芸能ネタ、スキャンダルのほうに興味がある人のほうが多いということでしょう。また、テレビ各局の評価基準がコア層と呼ばれる13~49歳の個人視聴率に移行していますが、まだそれほど年齢がいかない主婦層が興味を持つのも、政治よりもやはり芸能スキャンダルの方ですよね」(前出の民放キー局ディレクター)
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