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 風薫る5月ですね。この春、大学に入学された方は、学生生活に慣れてきた頃でしょうか。大学では一般教養の講義があると思います。私は社会に出てから初めて、一般教養の大切さに気づくことになりました。

 きっかけは三菱商事時代、当時の小林健社長の秘書を務めたことです。一緒にさまざまな国を訪れ、元首や国王と会談する機会も多くあったのですが、いつも堂々と自信に満ち、必ず「ご自分の言葉」で語り、自然と話がはずむんです。あるとき、「緊張されることはないのですか?」と尋ねると、ポツリと「まぁ、同じ人間だからね」と。私はそこに「豊かな教養に裏打ちされた自信」を感じました。相手がどんな人でも自信を持って渡り合えるだけの教養を持っていらっしゃるのだ、と。

 たとえば、会議で説明の長い役員に「それ、三十一字で言ってみて」と語りかけられることもありました。「日本という国は政治も文学も恋愛も、すべてを三十一文字で表現してきた」と。そして時には「つまり君の言いたいのはこういうことか」と和歌や漢詩を引用されたり。さらに世界の歴史や文化芸術にも精通しておられました。

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