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イギリスの統計局が12日に発表したことし4月から6月までのGDPの伸び率は、前の3か月に比べてマイナス0.1%となり、2021年1月から3月期以来、5期ぶりのマイナス成長となりました。

年率換算ではマイナス0.3%だとしています。

その理由として、記録的なインフレによって衣服や食料、レストランなどへの個人消費が前の3か月に比べて0.2%減少したことや、この春から新型コロナの規制が撤廃されたことを受けてウイルスの検査など、関連する政府支出が2.9%減ったことなどを挙げています。

イギリスでは、ロシアによるウクライナ侵攻などを背景にエネルギー価格が高騰し、6月の消費者物価指数は9.4%と40年ぶりの高い水準となっています。

中央銀行イングランド銀行は、ことし10月から12月には物価の上昇率が13%を超え、年内にも景気後退に入るとの見通しを示し、金融引き締めを強化しています。

ただ、急激な利上げは景気悪化につながるおそれも指摘されています。

高温が続いているイギリスでは、ロンドンのあるイングランドで7月の降水量が1935年以来、最も少なくなりました。

8月も雨はほとんど降っておらず、政府は12日、ロンドンを含むイギリス南部が干ばつ状態にあると宣言しました。

宣言は4年ぶりで、政府は今後、水の使用制限を含む対策について検討することにしています。

260年以上の歴史があり、世界遺産にも登録されているロンドンの王立植物園「キューガーデン」では、限られた水を効率的に使うため、蒸発量が少ない夜間に水やりをしたり、土壌の水分を保つため木くずをかぶせたりしています。

しかし、すでに芝が広い範囲にわたって茶色く枯れているほか、インドナツメの木や熱帯原産のユリの生育にまで影響が出ているということです。

植物園の責任者は「植物への影響は1、2か月続くのではないか。長期的には50年から100年後、あるいはそれ以上先を見据え、暑さや乾燥に強い植物を集めなければならない」と話し気候変動への危機感を示しました。

ロンドンでは、この週末も最高気温が35度を超えると予想されていて、生活への影響の拡大が懸念されています。

雨が少ない状態はドイツでも続いています。

ドイツ西部などを流れ、ヨーロッパの重要な物流ルートとなっているライン川では水量が減っているため、ライン川を利用する貨物船の航行に影響が出ています。

ドイツメディアは、貨物船は水位が下がった川を安全に通るために、ふだんより荷物を減らして航行していると伝えています。

水位の低下が続くと、積み荷の運搬がさらに難しくなることが見込まれ、企業活動への影響が懸念されています。

また、ドイツでは、ライン川を通じて火力発電所の燃料の石炭なども運ばれているため、民間のシンクタンクからは、事態の長期化は経済成長を押し下げる要因にもなりかねないという指摘も出ています。

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