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1991年8月、当時の海部総理大臣は天安門事件のあと、G7=主要7か国の首脳として初めて中国を訪問し、李鵬首相から翌年の日中国交正常化20年に合わせて、当時、天皇だった上皇さまの中国訪問を実現するよう要請されたのに対し、慎重に検討する考えを示しました。

今回、公開された外交文書では、この会談を前に行われた外務省内部の協議で「過去を清算するための訪中をいつかは行わなければならない」とする意見の一方、「中国側に政治的に利用される危険がある以上、乗るべきではない」などという指摘も出ていたことが分かります。

また、同じ時期の別の文書には、当時の宮本雄二中国課長が、今の中国の外相で、当時、中国大使館の参事官だった王毅に、日本側の考え方を伝えたやり取りが記されています。

この中で宮本氏は「この秋、海部総理が続投するか否かは機微な問題であり、海部総理から訪中を前向きに発言いただいた場合、延命策となりかねない。本年の秋、すなわち新内閣の下で検討することが適当と考える」と説明しています。

宮本氏はNHKの取材に「外交的なプラスと内政や皇室との関係から生じるマイナスを考えて、天皇の中国訪問は時期尚早だと判断した。中国側を説得するのが最大の眼目で、私の発言は上の立場の人も把握し、了承していた」と述べました。

海部総理大臣は11月に退陣し、次の宮沢内閣のもとで翌年、中国訪問が実現しました。

日中の外交関係に詳しい北海道大学の城山英巳教授は「日本側として91年の段階では、天皇の中国訪問がクローズアップされることに、かなり後ろ向きな姿勢だったことは極めて興味深い」と指摘しています。

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#天皇家

NASAの探査機「インサイト」は2018年に打ち上げられて火星に着陸し、搭載した地震計などを使った観測を続けてきました。

NASAは21日、インサイトと2回連続で通信ができなくなったため、この探査機の火星での活動が終了したと発表しました。

インサイトには太陽電池が搭載されていますが、ちりに覆われて徐々に性能が低下していて、残された電力を使い果たしたとみられるということです。

インサイトはこれまでに火星表面で1300回以上の地震を観測し、惑星誕生の謎に迫ってきたほか、火星で吹いている風の音を初めて確認したり、隕石(いんせき)がぶつかったときの震動を捉えることにも成功しています。

インサイトツイッターには「これが最後になるかもしれません。火星で過ごした時間は生産的で平穏でした。一緒にいてくれてありがとう」ということばとともに、砂地の広がる火星表面の画像が投稿されていました。

NASAの担当者は「インサイトが観測した地震のデータは、火星だけでなく地球のような惑星に対する非常に深い知見を与えてくれるものだ」と、その活動をたたえています。